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6月4日説教のポイント

「すべての人に語りたい」

聖書 使徒言行録第2章1~13節

                         伝道師 三輪恵愛

①すべての国々に福音を伝える聖霊は教会の命

この日、エルサレムに集まっていた人たちを仰天させたのは、イエス様の弟子たちがあらゆる国々の言葉で語り始めたからでした。ガリラヤというイスラエルの田舎から出来て来た人たちばかりです。とくに勉強が出来たわけでも、信仰的に優れていたわけでもない。しかしこの朝、霊が降ったことによって、世界の国々にキリストの福音を語る群れが出来たのです!このペンテコステの朝の出来事は、その後の教会の歩みの前触れでした。ローマ帝国の国教となり、ヨーロッパで広まり、北米、アジア、いまや世界中の国々で、教会がキリストの福音を宣べ伝えています。すべての人にキリストの福音を語ろうとする聖霊は、教会の命そのものなのです。

②聖霊は特別な人だけに与えられるもの?否!洗礼によって与えられる神様からのプレゼント

イエス様の弟子たち、とくにすぐれた人たちではありませんでした。ただ一つ、確かなことは、彼らは「高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい(ルカ24:49)」との言いつけにしたがったことです。弟子たちには、それがいつのことになるかまったくわかりませんでした。しかし約束されたとおりに「五旬祭が来て(「すべてが満たされて」という意味のギリシャ語)」、その時が満ちて、聖霊が降りました。弟子たちが従順であったこともありますが、なによりも聖霊は神様が相応しい時に与えてくださるプレゼントなのです。「洗礼によって聖霊の賜物を受けます(使徒2:38)」とペトロが語っているとおりです!

③聖霊のプレゼントはわたしたちを「すべての人に語るもの」へと新しくしていく!

神様からのプレゼント、聖霊の賜物を頂いて、わたしたちはどうなったのでしょう。とくに、すごい力が与えられたわけではなさそうです。たしかに聖霊の神様の働きは、父、子、聖霊の神のなかで、もっとも不確かなものかもしれません。しかし聖霊の力がなければ出来ないことが確かにあるのです。一つは、聖書をキリストの証しとして読むようになったこと。もう一つは、父なる神様に祈れるようになったことです。このどちらも、聖霊の働きがなければ絶対に出来なかったことです。この聖霊の働きによって、いまわたしたちは教会に集められて、聖書に聴き、祈りつつ、礼拝をささげている現実があります。礼拝する群れが福音を告げるものへとされる奇跡!「すべての人に語りたい」熱意は人間のものではなく、聖霊の力によるもの。そのプレゼントをすでに与えられているのですから、一つの群れとされて、共に全ての人に宣べ伝えていきましょう!

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