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7月30日説教のポイント

「封印は今、開く」

聖書 マタイによる福音書第13章31-35節

                         伝道師 三輪恵愛

 

福音書第一巻「マタイ福音書」が語る大切なこと:「天の国」と「預言の成就」

新約聖書の第一巻目、そして福音書のはじめにあたるマタイによる福音書。今日のみ言葉にはその特徴が二点示されています。一つ目は「天の国」、すなわち神のご支配が地上においてどのように実現するか。二つ目は「預言の成就」です。旧約の時代から預言されていたこと、それは救い主キリストはイエスというお方であることでした。マタイは「旧約の預言が成就した」と語ります。マタイによる福音書は、旧約聖書から新約聖書に至る「架け橋」として、「預言」と「成就」をしっかりとつなぎとめる役割を果たしています。

「からし種」と「パン種」、この二つの喩えが示しているものはなにか

 生活に身近なことを用いて、普段は見えてない真実を理解させることが喩え話の役割です。「からし種」と「パン種」の二つの喩え話。農業に携わることの多い男性と家庭の食事を仕切っていた女性にむけて、それぞれ語っているようにも思えます。しかし単純に群衆の「男性向け」「女性向け」に、同じことを語っているわけではありません。「からし種」は、小さい者が大きくなること、「パン種」は全体にたいする影響力を中心に置いています。

「天地創造の時から隠されていたこと」の封印は、今、礼拝において解かれる!

 「隠されていたこと」という言葉、ギリシャ語では「封印」、巻物に蝋をたらして封印する、あるいは、保存がきくように樽に入れて封印するときに用いる言葉です。この喩えによって明らかになった「天地創造の時から隠されていたこと」とはなんでしょうか。それは旧約聖書において、預言者はいったいなにを預言し続けたか、ということです。預言者を通して神が示し続けて来たものは、キリストによって世界は救われるという、それが「天地創造の時から隠されていたこと」でした。では封印を開くカギとなるものはなにか。一つの群れがささげる、この礼拝において「キリストが主である」との信仰です。

 おおくのは、マタイによる福音書をよみ、イエスというお方を人物、あるいは聖人として見ることもあります。しかし、そこに「あなたこそ主です」と告白する思いがなければ、その人にとっては、救い主としてのお姿は見えてきません。「天の国」、すなわち教会において、いま、礼拝をささげるとき。「天地創造の時から隠されていたこと」は、キリストを主とあがめる群れにたいして、開かれていきます。

 

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