10月22日説教のポイント
「響き渡る、喜びの福音!」
聖書 テサロニケの信徒への手紙一第1章1-10節
伝道師 三輪恵愛
①新約聖書のもっとも古い書物に語られる「はじめの喜びの響き」
「テサロニケの信徒への手紙一」はパウロの真筆であり、新約聖書のなかでもっとも古い書物とされます。キリストの教会は、イエス・キリストの復活の証言を語ることから、福音を伝えることをはじめていきました。10節「この御子こそ、神が死者の中から復活させた方で、来るべき怒りからわたしたちを救ってくださるイエスです」。この福音に響いたテサロニケの教会は、異教の神々を礼拝する土地になって主なる神様に立ち返り、「マケドニア州やアカイア州に響き渡り」、こうして福音の喜びが日本にも今、響くことになりました。
②「力と、聖霊と、強い確信」、パウロが語る福音を響かせるための三要素
パウロはテサロニケの教会に福音を伝えるにあたり、「ただ言葉だけによらず」、「力と、聖霊と、強い確信によったからです」と語ります。福音は、主なる神様の「伝えよ」との力と、聖なる霊と、そして、福音のはじまりは神の救いが根本にあるとの、強い確信が大切であると語ります。パウロは一人で自分の思うことをただ語っただけではありません。シルワノ(シラスと同一人物)、テモテとともに、また多くの同働者とともに、交わりの中で働きかけたのです。この交わりのなかで、福音の喜びはつぎつぎと響き渡っていきました。
③「日本での伝道は振るわない?」、今こそ福音のはじまりの響きに聴くときです!
日本キリスト教会第67回定期大会では、これからの伝道について真剣に話し合いがもたれました。状況は厳しいです。しかし教会はこれまでの歴史でいつでも危機的でした。テサロニケの教会も「ひどい苦しみのなかで」、はじめの福音の響きを伝え続けたのです。福音の喜びの響きを忘れたときは、またはじめに立ち返って聞き直せばよいのです。「主は復活された!もう罪に死ぬことはないのだ!」、目撃者の喜びが福音となって響き渡っていきました。はじまりの響きにたいして、時代にあわせたハーモニーを教会は奏でてきました。今の日本に置かれた教会にも、今でこそ奏でる和音が必ずあるはずです。はじまりの福音はしっかり響き続けています。はじまりの喜びを聞きつつ、わたしたちも「強い確信」によって、ともに響いていこうではありませんか!
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