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11月5日説教のポイント

仕えるお方、キリスト

聖書 マタイによる福音書第23章1-12節

          伝道師 三輪恵愛


①「ユダヤ教の宗教改革者イエス」としての側面。まちがいを正しい方向へ。

イエス様は何教の信者でしょうか?こんなクイズが許されるならば、答えは「ユダヤ教」となるでしょう。主なる神を愛し、隣人を愛することが律法の神髄でした。ところが、律法学者やファリサイ派は細かい規定を作っては人々の肩に乗せ、救いのためには動こうともしません。イエス様は律法を守ることで救われるのではなく、「わたしを信じるものは救われる」と語り「ユダヤ教の宗教改革者」として戦いました。

②せっかく下ろした重荷なのに...「福音の律法化」はいつの時代も起こりうる

罪からの解放のはずの福音が、かえって重荷を増やすばかり。これでは神の愛などはとうてい信じられません。聖書が語っていることは、守るべきことを増やして、その実行で正しさを証明することではありません。律法を完全に守ることはできないが、神様と義なる関係(和解)を結ぶことによって罪から解放されることです。そもそも聖書全体は福音なのです。ところが、律法と福音の順序を逆に読んでしまうと、旧約だけでなく新約聖書まで律法的に読んでしまうことになります。 

③福音がいつまでも福音であるためにキリストはわたしたちに仕えてくださる

正しくありたいと願うがあまり、言われたことを厳しく守ることで正しさを証ししたいわたしたち。しかしそれは聖書が証するイエス・キリストの恵みを無視したものにはならないでしょうか。「あなたがたのなかでいちばん偉い人は、仕えるものになりなさい」と語られたイエス様ご本人が、わたしたちに究極の奉仕をしてくださったのです。まったく正しい人にしかできない十字架の贖い。罪びとは自分の罪ですら贖えませんが、神はまったく正しいお方を十字架に架けることによって、すべての罪を赦してくださいました。わたしたちにお仕えくださったイエス様が、今もわたしたちの間にあって、ついつい自分を正当化し、他者を裁こうとするわたしたちに赦しの奉仕をしてくださいます。キリストの奉仕によって、福音はいつまでも福音でありつづけるのです。

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