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3月4日説教のポイント

「雄弁に、そして静かに」

聖書 詩編第19

       伝道師 三輪恵愛

①詩人の信仰は自然ではなく「神の言葉による御業」を賛美する

  古代の信仰者の目は神の御業をしっかりと捉えます。「シャンマー(天)」が幾層も重なっている様子を「ハッシャマイーム」と、冠詞と複数形で「諸天」と言い表し、「ハラキーヤー(天蓋:大空)」と、空が球体のように見える様子も歌います。科学の粋を尽くして説明しようとしても、世界が確固たる意志と言葉によって創造されたことは証明できません。「光あれ」と創造の御業を言葉によって始められた神様は、今日まで已むことなく世界を保ってこられました。「太陽が花婿のように、勇士のように」。天を仰げば天の果てから果てまで、言葉も全地に響き渡っています。

②雄弁に語る主の御業の前に、静かに沈黙する詩人

しかし8節より曲調はあらたまり、詩人はつぎに律法を誉めはじめます。出だしは神様を雄弁に歌い上げているかのように聞こえますが、4節「話すことも、語ることもない」、神の創造の御業の前には、沈黙するよりほかない人の真実も合わせて歌います。こうして「主への畏れ」があるところに静かに聞こえてくるのは、天の理を定める神の言葉。その言葉は世界だけではなく、人間もあるべき姿、祝福へと導こうとされています。これを受け入れるのは「主への畏れ」と沈黙の尊さを知ったときでしょう。そのとき聞く導きの言葉は金や蜂蜜、つまり富や欲よりも良い物だと、詩人は喜んでいます。

③詩人は神の御業と人を結びつける「贖い主」を預言する

 こうしていつも爽やかに天を仰ぐことができれば、詩人のように神様の言葉をいつも素直に聞けるのでしょう。しかし天を仰ぐこともできない現実のなかに、わたしたちは生かされています。天の理との関わりに不安が迫るとき、詩人はそれでも共にいて、贖ってくださるお方を歌い上げました。「主よ、わたしの岩、わたしの贖い主よ(15)。」「かばってくださる人」とも訳せる贖い主は、わたしたちのあらゆる悲しみ、痛みを知っていてくださるお方です。この方が、静かに語りかけてくださるとき、わたしたちの口にも祈りの言葉が戻ってきます。「どうか、わたしの口の言葉がみ旨にかない、心の思いが御前に置かれますように」雄弁に大きな御業を語るだけでなく、弱さの中に静かに語りかけてくださるお方。このお方がわたしたちと創造主とのあいだをしっかりと結び付けてくださいます。 

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