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11月18日説教のポイント

「塵の片方に立つ君」

聖書 ダニエル書第121-4 

伝道師 三輪恵愛

1.十二小預言書の筆頭にあって異色を放つ書。黙示を与えられたダニエルが記す

 黙示(レヴェレーション、“啓示”とも)を映像として与えられたダニエルは、神の言に従い預言書に書き残しました。教会にとっては新年となるアドヴェントを目前にして、わたしたちに「終わりの時」を予告する御言葉が与えられました。「この書を封じておきなさい(4)とのお命じに従って新約の時まで意味が閉じられていたダニエルの幻は、復活の主イエス・キリストによって啓かれました。一テサロニケ4:13以下、あるいは一コリント15:40以下、完成の時に起こされる復活の約束とともに合わせて読みながら、信仰を全うすることの希望をあらためて与えられることです。終わりの日がいつなのか明らかにされてはいなくても、まず今日の御言葉、信仰を全うすることへの希望の御言葉として受け止めたいと思います。

2.遠い日の幻は、今日の福音としてもわたしたちを支える

 さらに今日、この御言葉が語られたことの現在的な意味に、福音の響きの源があります。「主に愛された者ダニエル」と本書でなんども語りかけられる信仰者ダニエルは「国が始まって以来、かつてなかったほどの苦難(1)のなかで塵の中から目覚めていく人々を幻にみました。主に信頼する人にとり「苦難」という一言に多くの現実的な事柄が含まれることです。信仰を全うすることに苦難があり、しかしそこにこそ神の言の真理は啓かれていきます。「本当にこの世はこのままでいいのだろうか」「私の人生は、この歩みでいいのだろうか」「なぜこれほど苦難があるのか」真理の言葉が聞こえてきた人たちは聖別された問いをもって目覚め始めます。

3.「神に似たる者は誰か!?」復活への目覚めはもう始まっている

「国が始まって以来」。「神の国は近づいた」と福音を聞いた人々が選ばれ、招かれ、共に生きる国。苦難を知り、真理を気づき、目覚め始めた人はこの神の国に集います。置かれている現実のなかから、希望の光を求めて、永遠の命とはなにかと問いをもって、真の平和を求めて、目覚め始めた人の傍らに御言葉が立っています。「ミー(誰か?)、カー(似ている)、エル(神に)」、主の真理を言葉によって伝える諸々の天使の長として立つ者を、ダニエルは「ミカエル、神に似たる者は誰か?」と知りました。ダニエルは将来の幻をみたのです。完成の日のはじまりに「神に似たる者は誰か?」とのみ言葉を聴き、復活の力によって塵の中から目覚め、立ち上がり、多くの者の救いとなって、輝きとなる人たちを。遠い日の約束は、すでに始まっているのです。主に愛されたすべての人々に、この預言は今日、語られました。

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