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11月25日主日礼拝説教

「祭司たちが住まう家」

聖書 ヨハネの黙示録第14-8 

伝道師 三輪恵愛

1.「最後の審判」、しかしキリストを信じる人にとっては恐ろしくない黙示録

 聖書の最後の書物、ヨハネの黙示録は最後の審判を伝えます。神より黙示を与えられたヨハネは、教会にこの書物を書き贈り、キリストを信じる人々へ祝福を伝えました。「イエス・キリストの恵みと平和があなたがたにあるように(5)信じる人々は、苦しみと嘆きの涙をぬぐわれ、永遠の命を与えられて天国へ。一方で、そうではない人々は、火と硫黄の池に投げ込まれます(21)。キリストを信じる人と、そうではない人たちを裁くこの書物は、信仰の厳しい態度決定を迫ります。すでにキリストを信じた人にとっては、黙示録は恐ろしい書物ではないでしょう。しかし信仰をもっていない人のことを考えると、この約束はやはり厳しいものがあります。

2.キリストの血は、救いだけでなく、神と人の間を執り成す祭司の務めへ

 さてヨハネは、イエス・キリストの恵みと平和について、「御自分の血によって罪から解放」されただけではなく、救われた人々が「神に仕える祭司としてくださった」と語ります。祭司職は、聖書の初めの頃より永らく、聖なる務めを担う特定の人々にのみ与えられてきました。聖なる者と俗なる者は分けられると、理解されてきたからです。しかし聖書を良く読む人たち(宗教改革者たち)は、キリストはすべての人を聖なる祭司にしてくださったという事実を再発見しました(万人祭司)。それは聖なる務めが引き下げられたのではなく、すべてキリストを信じる人が、さらに一歩、神の御前に祭司として引き上げられたと言い表したほうが適切です。

3.「神様を信じてほしい」、祭司の執り成しの祈りはキリストの苦しみと愛ともに

祭司の大切な役目に「壊れてしまった神と人の関係を執り成す」というものがあります。祈れなくなっている人のために、礼拝することが出来なくなっている人のために、祭司は代わりに祈ります。そして「どうかこの方がキリストの愛と血によって罪より解放されてほしい」と願います。神と人の間に立ち、執り成してくださったイエス・キリストこそ、この苦しみの最前線に立たれた方でした。「神は礼拝するものを求めておられる(ヨハネ4:23)と言われたご自身が、執り成しのために御自分をささげる苦しみを負われました。「ともに天上の礼拝に加わってほしいけど・・・」と願いつつ、執り成しの祈りには苦しみが伴います。しかしその祈りにこそ、わたしたちを執り成す祭司にしてくださったキリストが共にいてくださいます。祭司の住まう家、キリストの教会が地上に在る限り、執り成しの祈りが奉げられ続けることとなります。はじまりであり、終わりであるキリストが来られるその日まで。

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