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2019年9月29日主日礼拝説教


聖書テモテへの手紙一第6章11-19節 


説教『輝ける未来へ』 伝道師 三輪恵愛


1.「未来に備えて」若い世代に向けて、語り継ぐ務めを果たそうとする手紙


 神の言葉に聴く新しい世代を起こすことが、教会に委ねられています。先をゆく世代に対する信頼が揺れ動く今日、ぜひ若い世代へ大切な言葉を伝えていきたい。そのような願いが伝わる手紙から御言葉を与えられました。「これらのこと(前述の多様な欲)を避けなさい。正義()、信心、信仰/愛、忍耐、柔和を追い求めなさい(11)厳しいことが求められています。しかし教会に背を向ける若者に恐れて、柔らかな言葉を語れば良いのでしょうか。交わりを求める言葉は、厳しくとも伝わります。真剣に「あなたに伝えたい!」との思いで語られる言葉は、悩む若者を立ち返らせ、戦ってきた若者を安堵させることでしょう(青年伝道)。


2.「おちどなく」、神が語りたもう真理の言葉に耳を傾け続けること


 「落ち度なく、非難されないように(14)守りなさいと言われますが、さらに難しく感じさせます。言葉や行いの不確かさゆえに過ちを犯す人間です。聞いておきたいことは前の13節で「ポンティオ・ピラトの面前で立派な宣言によって証をなさったキリスト・イエスの御前で、あなたに命じます」ユダヤ総督ポンティオ・ピラトは、十字架に引き渡す前のイエス様と言葉を交わしました。マタイ、マルコ、ルカでは「証し」の言葉はありませんが、ヨハネが「わたしは真理について証をするために生まれ、そのためにこの世にきた。真理に属するものは、皆、わたしの声を聴く(ヨハネ18:37)と伝えます。欲を避けながら正しき言葉を語り、行うことに失敗があったとしても、「真理を語る十字架の救い主」の言葉に聴き続けるにおいて「落ち度のない」信仰を伝えようとしているのです。


3.十字架の言葉に砕かれ続ける姿を用いて、主は未来への備えを進められる


 確かに神は「キリストの見えない姿(16)「定められた時に現す(15)お方。真理の言葉に聴き続けるところに、救い主と出会うのです。それは神との「正義()、信心、信仰」縦木と隣人との「愛、忍耐、柔和:横」横木が交差する現実において。「わたしには信仰の言葉は語れない・・・。」とんでもない!神の言葉を聴き続け、魂を砕かれ、慰めを受け、赦しに招かれた人でしか語れない神の言葉があるのです。むしろ神の言葉に耳を傾け、砕かれている魂の言葉だからこそ、若い世代も「ここには聴くべき言葉が語られている!」と信頼して耳を傾けられるのです。教会は、特定の世代(若い・年配)のための場ではなく、世代を超えて共に生きる共同体です。「真の命を得る未来に備えて(19)真理の言葉に耳を傾け続ける姿を通して、神ご自身が未来への準備を進めておられます。


 

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