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2020年5月10日礼拝説教(無会衆)

(説教音声のみ)

 

(配信動画アーカイブ)

礼拝式順

招詞 ヨハネによる福音書第14章11-12節
讃美歌 208
主の祈り
交読文 詩編第31編15-25節(交読詩編32p)
讃美歌 57
聖書 マタイによる福音書第27章15-26節(新56p)
祈 祷
讃美歌 326
説教『このひとの血潮』 三輪恵愛牧師  
祈 祷
讃美歌 303
頌栄 24
祝祷

※使用される聖書と讃美歌
 日本聖書協会『新共同訳』
 日本基督教団出版『讃美歌21』

 

マタイによる福音書第27章15-26節

ところで、祭りの度ごとに、総督は民衆の希望する囚人を一人釈放することにしていた。そのころ、バラバ・イエスという評判の囚人がいた。ピラトは、人々が集まって来たときに言った。「どちらを釈放してほしいのか。バラバ・イエスか。それともメシアといわれるイエスか。」人々がイエスを引き渡したのは、ねたみのためだと分かっていたからである。一方、ピラトが裁判の席に着いているときに、妻から伝言があった。「あの正しい人に関係しないでください。その人のことで、わたしは昨夜、夢で随分苦しめられました。」しかし、祭司長たちや長老たちは、バラバを釈放して、イエスを死刑に処してもらうようにと群衆を説得した。そこで、総督が、「二人のうち、どちらを釈放してほしいのか」と言うと、人々は、「バラバを」と言った。ピラトが、「では、メシアといわれているイエスの方は、どうしたらよいか」と言うと、皆は、「十字架につけろ」と言った。ピラトは、「いったいどんな悪事を働いたというのか」と言ったが、群衆はますます激しく、「十字架につけろ」と叫び続けた。ピラトは、それ以上言っても無駄なばかりか、かえって騒動が起こりそうなのを見て、水を持って来させ、群衆の前で手を洗って言った。「この人の血について、わたしには責任がない。お前たちの問題だ。」民はこぞって答えた。「その血の責任は、我々と子孫にある。」そこで、ピラトはバラバを釈放し、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。

 

説教『このひとの血潮』 牧師 三輪恵愛


民はこぞって答えた。「その血の責任は、我々と子孫にある」(25)


. 総督の無責任と民衆の扇動のはてに、咎を負わされる無言の人

 「ポンティオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ(使徒信条)、この総督の名前はキリスト者にとって忘れられません。けれども聖書を詳らかに照らせば、ピラトは積極的に十字架刑に賛同したわけではないのです。「いったいどんな悪事を働いたというのか(23)」、イエスさまへのピラトの「同情」により、民衆はバラバ・イエスとの恩赦の選択を問われます。しかし扇動された民衆はバラバの釈放を望みます。「十字架につけろ」と叫ぶ民衆と、責任を放棄するピラトの姿は、「不正義を留めるべきときに、それを果たさなかった権力者とその時代の大衆」を映しています。そのなかで、黙する弱者の背には、重荷が背負わされていくのです。

2.不正義の世であっても、ご計画のもとに主と共に苦しむ人が起こされる

 そこに不思議な知らせがピラトに舞い込んできました。「あの正しい人に関係しないでください。その人のことで、わたしは昨夜、夢で随分苦しめられました(19)との妻からの忠告です。イエスさまを「正しい人(ディカイオー、「義なる人」)」と呼び、「その人のことで随分苦しんだ」ピラトの妻。この人は「正しい人(義なる人)イエスが罪人の救いのために苦しむ」真実を、そのご受難の当日に、共に負う人となりました。神の啓示が、不正義の世であっても救い主の証人を起こします。

3. 解き放たれたバラバ・イエス。抗うことのできない神の一方的な罪の赦し

「この人の血について、わたしには責任がない(24)とピラトが責任を放棄した瞬間、イエスさまの血潮が流れ落ちる十字架が決定しました。その一方で、ある罪びとが、神の赦しの恩寵を受け取ることになりました。もう一人の「無言のイエス」バラバです。神の子が、混沌とした世の無責任の罪を一身にお受けになるなか、無条件の赦しの恵みが罪人バラバの命を包み込んだ奇跡です。

「神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。今まで人が犯した罪を見逃して、神の義をお示しになるためです。今この時に義を示されたのは、御自分が正しい方であることを明らかにし、イエスを信じる者を義となさるためです(-3:25,26)御心が成し遂げられるまで、イエスさまは黙しつづけました。不正義の世にあって、尊い救い主の沈黙が、苦しみをともにする人たちに与えられる神の啓示を浮き上がらせます。そして、どのような世でも、すべての罪人を救いあげる、このひとの血潮の恵みを証しし続けるのです

 

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