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2020年8月9日主日礼拝

(YouTube動画のリンクは、ライブ配信終了後、説教音声ファイルに差し替えられます)

前奏
招詞 ローマの信徒への手紙10:10-13
讃美歌 11(1,3節)
主の祈り
交読文 詩編第85編(交読詩編93p)
讃美歌 55(1,3節)
聖書 マタイによる福音書
第14章13-21節(新28p)
祈 祷
讃美歌 372(3,4節)
説教『持てるもの、すべて』
祈 祷        三輪恵愛牧師
讃美歌 409(2,3節)
献金
頌栄 24
祝祷
報告
後奏

※使用される聖書と讃美歌
 日本聖書協会『新共同訳』
 日本基督教団出版『讃美歌21』

マタイによる福音書第14章13-21節

イエスはこれを聞くと、舟に乗ってそこを去り、ひとり人里離れた所に退かれた。しかし、群衆はそのことを聞き、方々の町から歩いて後を追った。イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て深く憐れみ、その中の病人をいやされた。夕暮れになったので、弟子たちがイエスのそばに来て言った。「ここは人里離れた所で、もう時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれば、自分で村へ食べ物を買いに行くでしょう。」イエスは言われた。「行かせることはない。あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい。」弟子たちは言った。「ここにはパン五つと魚二匹しかありません。」イエスは、「それをここに持って来なさい」と言い、群衆には草の上に座るようにお命じになった。そして、五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちにお渡しになった。弟子たちはそのパンを群衆に与えた。すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの屑を集めると、十二の籠いっぱいになった。食べた人は、女と子供を別にして、男が五千人ほどであった。

 

説教『持てるもの、すべて』牧師 三輪恵愛

五つのパンと二匹の魚をとり、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちにお渡しになった。

弟子たちはそのパンを群衆に与えた(19)

1.五つのパンの奇跡の陰に、弟子たちは不甲斐ない姿を露わにしている

 たった五つしかなかったのに「男だけでも五千人」女、子供をふくめればいったいどれほどの数の人々が腹を満たされたことでしょう。「ありえない!」と首をかしげるよりほか、ないでしょうか。でも疑うほどの理性があるはずなのに、飢え、渇きに苦しむ原因を作っているのは人間ではないですか。神さまの御業を滞らせることもある人間の本性。弟子たちもそうです。群衆を深く憐れむイエスさまのそばで「解散させましょう」「自分で食べ物を買わせましょう」「ここにはパン5つと魚2匹しかありません」、群衆たちを帰らせ、助けることを放棄し、持っていないと嘆くばかりです。

2.ヨハネの死。預言者の声を封殺する罪の極みが、イエスさまのもとに届けられる

しかしこのような弟子たちにイエスさまは示すのです。群衆たちにわたしの恵みを手渡してゆくのは、あなたがたの務めであると。「イエスはこれを聞くと、舟に乗って・・・ひとり人里はなれた所に退かれた(13)この奇跡の出来事が「これ」を聴いたからはじまったことだと聖書は伝えます。「これ」とは直前の出来事、すなわちヨハネの弟子たちが報告しに来た、彼の非業の死でした。ヘロデ・アンティパスと兄嫁のヘロデアの淫猥。そのはざまで、言いくるめられ利用されるサロメの未熟。世俗の極みが、荒れ野で天の国と悔い改めを叫んだヨハネの声を封殺します。なんたる罪のおぞましさ。しかも五つのパンよりも、よっぽど身近な出来事ではないでしょうか。しかし「これ」を聞き、イエスさまは、大切なことを示さずにはおられなかったのです。

3.「パンを裂き続けなさい」なにもないと告白する弟子たちに、主は恵みを手渡す

草の上に群衆を座らせ、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂くイエスさま。「主はわたしを青草の原に休ませ・・魂を生き返らせてくださる・・・苦しめるものを前にしてもあなたは食卓を整えてくださる・・・恵みと慈しみはいつもわたしを追う(詩編23)」。人の姿が壊れ、破け、しかもそれを世俗の道理と開き直り、悔い改めの叫びを封殺する罪。それでもわたしたちの魂は、休ませてくださるお方、生き返らせてくださる救い主を心の底から求めているのです。イエスさまの弟子たちは「わたしたちにはなにもありません、パン五つと魚二匹以外は」と告白しました。でも、それは正しい姿なのです。「持てる物、すべてはこれしかありません」そこに本当に手渡すべきものを主は与えられます。「パンを裂き、手渡し続けなさい」霊の飢えを癒すのはパンを裂いて手渡すとき。すなわち「わたしキリストの死を告げ知らせる時のみだ」と

 

 

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