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2020年9月27日主日礼拝

(YouTube動画のリンクは、ライブ配信終了後、説教音声ファイルに差し替えられます)

前奏
招詞 エゼキエル書第18章31-32節
讃美歌 1
主の祈り
交読文 詩編第25編1-11節
(交読詩編26p)
讃美歌 211
聖書 マタイによる福音書第20章1-16節(新38p)
祈 祷
讃美歌 300 (1,2節)
説教『あなたと同じように』
祈 祷        三輪恵愛牧師
讃美歌 529(1,3,4節)
献金
頌栄 26
祝祷
報告
後奏

※使用される聖書と讃美歌
 日本聖書協会『新共同訳』
 日本基督教団出版『讃美歌21』

マタイによる福音書第20章1-16節

「天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けに出かけて行った。主人は、一日につき一デナリオンの約束で、労働者をぶどう園に送った。また、九時ごろ行ってみると、何もしないで広場に立っている人々がいたので、『あなたたちもぶどう園に行きなさい。ふさわしい賃金を払ってやろう』と言った。それで、その人たちは出かけて行った。主人は、十二時ごろと三時ごろにまた出て行き、同じようにした。五時ごろにも行ってみると、ほかの人々が立っていたので、『なぜ、何もしないで一日中ここに立っているのか』と尋ねると、彼らは、『だれも雇ってくれないのです』と言った。主人は彼らに、『あなたたちもぶどう園に行きなさい』と言った。夕方になって、ぶどう園の主人は監督に、『労働者たちを呼んで、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで順に賃金を払ってやりなさい』と言った。そこで、五時ごろに雇われた人たちが来て、一デナリオンずつ受け取った。最初に雇われた人たちが来て、もっと多くもらえるだろうと思っていた。しかし、彼らも一デナリオンずつであった。
それで、受け取ると、主人に不平を言った。『最後に来たこの連中は、一時間しか働きませんでした。まる一日、暑い中を辛抱して働いたわたしたちと、この連中とを同じ扱いにするとは。』主人はその一人に答えた。『友よ、あなたに不当なことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンの約束をしたではないか。自分の分を受け取って帰りなさい。わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。自分のものを自分のしたいようにしては、いけないか。それとも、わたしの気前のよさをねたむのか。』このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」

 

説教あなたと同じように』 牧師 三輪恵愛

 

1.長く働いても、短く働いても、同じ額だけ支払われる。それが天の国

 「労働対価」という語が示すように、働いた分だけ報酬を受けとることは当然の権利です。それは今も昔も変わりません。ところが「天の国は次のようにたとえられる」と語られるイエスさまのたとえ話で起きていることは、社会のルールを覆すようなものかもしれません。一日中働いた人と、午後5時から夕方(午後6時とされる)まで一時間働いた人。どちらにも同じ一デナリオンが支払われています。たくさん働いた人が不平を口にするのも、社会の常識に照らせば当然のことだと思います・・・。

2.主人にとっては、招きに応えてぶどう園に行ってくれたことが支払いに値する

 当時、日雇いの労働は、飢饉や干ばつで生活を追い詰められた人たちが求めるものでした。一日中働いた人は、早い時間に主人に選ばれ、仕事を与えられ安心できました。一方、遅く雇われた人は、それまでの間、生きていく算段も立てられませんでした。生きる糧を得られるかどうか、それはまったくの主人に選びに頼るしかなかったのです。主人にとっては先に来た人も後からの人も皆同じ。一切の差別、優劣はありません。主人は支払いを後から来た人たちから始めています。後から来た人たちへの支払いが同額であることを、一日中働いた人たちにも隠しません。ぶどう園に召し出し、恵みを与えることは主人のみが出来ることです。「招きに応えた」という事実のみが、与えられる一日の恵みに値する。その恵みの場を主人は示します。

3.一デナリオン、その日に十分な恵みは、まったく差別なくすべての人に

「天の国は働きの優劣、長短に関わらず、主の召しに応じる人々には、等しい恵みが与えられるところ」と語るイエスさま。短い時間の労働者の立場に身を置いたとき、今日のみ言葉は福音を響かせるでしょう。「天の国に生きる」とは主の召し出しに応じて、実りの豊かさを共に喜ぶことです。「後にいる者が先になり、先にいる者が後になる」気前のよい主人は、後から来た労働者に優先的に恵みを賜ります。そして、先に来たものは長く働く分だけ、後から来た人たちへの支えになります。今日のたとえ話のなかで、もっとも長く働いた人はこの主人です。「夜明けに出かけていった」、ぶどう園の実りをともに喜ぶために、誰よりも早く働き始めます。一日中働いた人たちの労苦を知らないはずはありません。「友よ、あなたに不当なことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンの約束をしたではないか」日毎の糧を与え続けてくださるとの約束。「あなたと同じように」主はすべての人に同じ恵みを与えるお方です。

 

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