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2020年11月29日主日礼拝

20201129 

 

(ライブ録音のアーカイブです。礼拝全体をお聞きいただけます)

 

(録音機材不調により、最後が欠けています。ご了承ください)

 

前奏
招詞 イザヤ書第64章3-4節
讃美歌 204 (1,2節)
主の祈り
交読文 詩編第80編1-8節(交読詩編89p)
讃美歌 165(1,3節)
聖書 ルカによる福音書
第1章5-20節(新99p)
祈 祷
讃美歌 229(1,2,3節)
説教『沈黙が解かれる時に』
祈 祷        三輪恵愛牧師
讃美歌 454(1,4,5節)
献金
頌栄 29
祝祷
報告
後奏

 

※使用される聖書と讃美歌
 日本聖書協会『新共同訳』
 日本基督教団出版『讃美歌21』

聖書 ルカによる福音書第1章5-20節

ユダヤの王ヘロデの時代、アビヤ組の祭司にザカリアという人がいた。その妻はアロン家の娘の一人で、名をエリサベトといった。 二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非のうちどころがなかった。 しかし、エリサベトは不妊の女だったので、彼らには、子供がなく、二人とも既に年をとっていた。 さて、ザカリアは自分の組が当番で、神の御前で祭司の務めをしていたとき、 祭司職のしきたりによってくじを引いたところ、主の聖所に入って香をたくことになった。 香をたいている間、大勢の民衆が皆外で祈っていた。 すると、主の天使が現れ、香壇の右に立った。 ザカリアはそれを見て不安になり、恐怖の念に襲われた。 天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。 その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、 イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。 彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」 そこで、ザカリアは天使に言った。「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています。」 天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。 あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。」

 

説教沈黙が解かれる時に三輪恵愛牧師

1.イエスさまの福音を知らせるにあたり「ザカリアの沈黙」から始めるルカ

 2020年のアドヴェントを迎えました。その第一週は教会年(教会暦の一年)の新年でもあります。旧年は福音書として「マタイ」が選ばれていました。新年は「ルカ」です。第一章はイエスさまのことではなく、洗礼者ヨハネの父親ザカリア(「主は覚えておられる」の意)の身に起きたことが記されます。彼は祭司の家系にあり、長年、祭司として神殿に仕えてきました。いわば礼拝のベテランです。そんな彼に天使ガブリエルが現れ、神さまから預かってきた言葉を語ります。それを聞いたザカリアが沈黙させられています。「ザカリアの沈黙」からルカはイエスさまの福音を語り始めています。

2.「何によって?」ほかのものに頼り、証明されるものが神の言葉か、という問い

 どうしてザカリアは沈黙させられたのでしょうか。「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか(18)ザカリアとその妻エリサベトは非の打ち所がない、正しい人たちでした。しかしエリサベトは不妊で、二人とももう高齢でした。そこに天使ガブリエルは男の子の誕生を予告するのです。ザカリアでなくとも耳を疑うような知らせです。それは喜びには違いない。しかしすぐには信じられず、ザカリアは「何によって」と、その他に信頼できる、信ぴょう性の高い、あるいは実現可能な、そのような事柄で、天使ガブリエルの言葉の保証を求めます。そこに、天使ガブリエルは「時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったから」沈黙を与えます。

3.沈黙を与えられ、ザカリアは「時が来れば実現する神の言葉」をじっと見つめる

 ガブリエル「神の前に立つ者」が神殿の中心で語ります。ザカリアは「時が来れば実現する神の言葉」として聞けませんでした。「神の言葉は何かによって信憑性や信頼性を保証されるもの?」ザカリアの「何によって」という問いは、わたしたちをも語られる神の言葉の前に立たせてくれます。何かに実現の保証を頼るならば神の言葉とは言えません。神の言葉の実現を証明しようと多くを語っても、それは無用のおしゃべりに終わります。神の言葉は時が来れば実現します。天使ガブリエルはザカリアに沈黙を与えました。それは恵みの沈黙です。「ヨハネが生まれる」という神の言葉の実現をただ見つめさせます。実現と同時にザカリアの沈黙は解け、主をほめたたえる人となります。主はザカリアを覚えておられました。「時が来れば実現する神の言葉」を聞くために、恵みの沈黙が与えられます。静かにアドヴェントが始まります

 

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