2020年12月6日主日礼拝
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前奏
招詞 イザヤ書第40章1-2節
讃美歌 208 (1,3節)
主の祈り
交読文 詩編第85編(交読詩編93p)
讃美歌 165(1,3節)
聖書 ルカによる福音書第1章39-56節(新100p)
祈 祷
讃美歌 231(1,2,3節)
説教『高く上がれよ、わが魂』
祈 祷 三輪恵愛牧師
讃美歌 175(1,2,4節)
献金 (他教会を支えるために)
頌栄 29
祝祷
報告
後奏
※使用される聖書と讃美歌
日本聖書協会『新共同訳』
日本基督教団出版『讃美歌21』
ルカによる福音書第1章39-56節
そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。 主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」
マリアの賛歌
そこで、マリアは言った。
「わたしの魂は主をあがめ、
わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
身分の低い、この主のはしためにも
目を留めてくださったからです。
今から後、いつの世の人も
わたしを幸いな者と言うでしょう、
力ある方が、
わたしに偉大なことをなさいましたから。
その御名は尊く、
その憐れみは代々に限りなく、
主を畏れる者に及びます。
主はその腕で力を振るい、
思い上がる者を打ち散らし、
権力ある者をその座から引き降ろし、
身分の低い者を高く上げ、
飢えた人を良い物で満たし、
富める者を空腹のまま追い返されます。
その僕イスラエルを受け入れて、
憐れみをお忘れになりません、
わたしたちの先祖におっしゃったとおり、
アブラハムとその子孫に対してとこしえに。」
マリアは、三か月ほどエリサベトのところに滞在してから、自分の家に帰った。
説教『高く上がれよ、わが魂』三輪恵愛牧師
1.御業をほめたたえる「マリアの賛歌」、魂も霊を高めてくださる神さま
天使ガブリエルに「あなたには男の子が生まれます。その子をイエスと名付けなさい」そう宣告されたマリアが急いで向かった先は、親類のエリサベトの家でした。そこでマリアは神さまをほめたたえます。「マリアの賛歌(マニフィカト)」とも呼ばれます。その言葉には、自分の身に起きる御業への確信が込められています。「わたしの魂は主をあがめます(メガリュノー:大きくします)身分の低いわたしに目を留めてくださいましたから」。そこから「マニフィカト(大きくする)」という名前が付けられました。マリアは神さまを誉め讃えることで、高く上げられていきます。
2.「自分に与えられた救いは、すべての人にも起こされる」と信じて歌うマリア
50節まで聞く限りでは、マリアは自分の幸せだけの喜んでいるように聞こえます。しかし彼女の讃える歌はそこで終わりません。51-53節に記されていることは、じつに「革命的(W・バークレー)」です。彼女は自分のことだけで終わらないのです。自分と同じように地上にあって低くされている人たちも含められます。神さまは人を低いままにしておかない。そのために救い主を送ってくださる。わたしはその救い主を生むものとして選ばれたのだ、そう信じるマリアの声には、全ての魂が、今の生き方から新しくされて、高く上げられていくようにとの熱情が込められています。
3.それは、神の言葉がすでに起こされているエリサベトが、そばに居てくれたから
だからこそマリアは救い主の母に選ばれたとも言えます。しかしマリアは、一人で歌い始められたのではありません。そばにいたのは親類のエリサベトです。彼女の身に、マリアにも起ころうとしている神の言葉の実現がすでに起こされていました。マリアが急いでこの祭司の家に来た時、エリサベトの胎内の子ヨハネは躍りました。神の言葉によって生じた新しい命が、確かにそこにあり喜びの踊りを踊ります。「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう(45節)」このエリサベトの祝福と、胎内に喜び躍る新しい命が、マリアに熱い誉め歌を歌わせました。「低められている思いが熟成されると、教会には火がともる。その火は以前よりも、もっと良い生き方へと新しくさせる。その火を教会は熟成させる(賀川豊彦)」マリアに安心して誉め歌を歌わせたのは、神さまの言葉がその身の内に起きたエリサベトの祝福でした。神さまを大きくすることで、自分も高められる歌声。マリアの歌声は、すべて低められている魂へと響き続けています。神さまが魂を高くしてくださいます。
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