2021年11月21日主日礼拝
(説教音声)
ルカによる福音書第12章1-12節
説教『わたしはあなたを知っている』三輪恵愛牧師
1.終わりの日を予告するなかで語られていること:イエス・キリストを知る生涯を送ろう!
今日は教会暦では一年最後の主日です。伝統的に終わりの日についてのみ言葉が語られてきました。上記の8節から、イエスさまは弟子たちに「終わりの日に『わたしの仲間だ』と証言してもらえるような生涯を送りなさい!と、信仰の目当てを語っておられるように聞こえます。「わたしはイエスさまの仲間です」と語り続けるとは「イエスと言うお方を知っています、親しく交わるお方です」と明言していくことです。
2.キリストの生涯についていけない罪は赦されるが、聖霊への冒涜は赦されない
イエスさまはこれから弟子たちが教会を建てて歩んでいく中で、困難に見舞われることを予期しておられます(11節)。しかし「心配してはならない。言うべきことは、聖霊がそのときに教えてくださる(12節)」と約束されます。気にかかるのは「人の子の悪口を言う者は皆赦される(10節)」とあることです。「悪口」とまでは言わずとも、イエスさまの十字架までの道行を知れば知るほど「ついていくことはできない!」と考えることはあるでしょう。ところがそのような「イエスさまを知らない」という罪は赦されるのです。事実、ペトロがそうでした(三度の否定と聖霊降臨)。それでは「聖霊を冒涜する者は赦されない」とはどういうことでしょうか?「ファリサイ派のパン種に注意しなさい。それは偽善である(1節)」と言われます。これはファリサイ派のように「人の前に自分が立ち、神と人の交わりを妨げる」ということです。聖霊はイエス・キリストを救い主と告白させます。この力に逆らうものは、終わりの日も「あなたのことは知らない」と言われるのです。神に知られることのない生涯は、無為に終わります。
3.すべてをご存じの神さまが「主を知る生涯」へと導く場所、それが教会!
神さまに知られない生涯はまさに「地獄(ゲ・ヒンノム・エルサレム郊外に実際にある谷)」。しかしイエスさまは、弟子たちの恐れを信頼へと変えていきます。イエスさまは弟子たちに「友人であるあなたがた(4節)」と呼びかけ「雀よりもはるかにまさっている。髪の毛一本、御心がなければ落ちはしない。それほどにあなたは神に知られている」と言われます。「雀にまさるあなたを、神がお忘れになることはない!」そう語り、終わりの日に「この人はわたしの仲間となり、生涯を送りました」と証言することを約束されます。聖霊は教会に降ります。そして「イエスさまこそ救い主」と語らせます。だから心配することはありません!「友よ」と呼んでくださるほどにわたしたちを良く知っておられるお方が、主を知る生涯へと必ず導いてくださるからです。« 2021年11月14日主日礼拝 | トップページ | 2021年11月28日主日礼拝 »
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