2021年12月26日主日礼拝
(礼拝動画)
ヨハネの黙示録第22章16-21節
1.聖書の最後の言葉は、主イエスの恵みがすべての者と共にあることを告げる
一年の最後の礼拝に与えられたみ言葉は、ヨハネの黙示録、しかもその最後の箇所です。21節「主イエスの恵みが、すべての者と共にあるように」が新旧約聖書66巻の最後の言葉であることを知る時、これを聖書が伝える最も大切な願いとして聞き取ることもできるでしょう。「光あれ(創世記1:3)」。この一言により世界を創造された神さまの目的は、イエス・キリストの恵みがすべての者と共にあることだったのです!
2.「わたしは輝く明けの明星である」イエスさまのお生まれは新しい世の到来
この聖書のいわば結論部は16節から始まります。ヨハネにイエスさまの声が聞こえます。「わたしは、輝く明けの明星である」と。輝く明けの明星として来られたイエスさまが、すべての者と共にある恵みだというのです。これはアドヴェントを過ぎ、クリスマスを迎えたわたしたちにとって、じつに時に適った御言葉です。アドヴェントは闇の深い時を思い起こす時でもありました。夜がいつ明けるのかわからない闇のなか、東の方にまず明けの明星が輝きます。それは新しい朝が訪れる先触れです。そして降誕節に救い主のお生まれを祝います。イエスさまのお生まれとは、まさに新しい朝、新しい世の始まりを告げる、明けの明星の輝きであると、ご自身が語られるのです。
3.すでに「わたしはすぐに来る」と言われる「輝く明けの明星」イエスさま
その新しい世の始まりを確信するヨハネは諸教会に警告も与えています。18-19節には聖書の御言葉に付け加えや差し引きは無用だと言います。信頼を損なわないためにです。新しい世が来たことを確信するには、神さまの言葉への信頼が欠かせません。けれども思います。「聖書に全幅の信頼を置くことなど出来るだろうか?」案ずることはありません。ヨハネはイエスさまと教会の交わりについても語ります。「来て下さい(17節)」「アーメン、主イエスよ、来て下さい(20節)」との声は、神の御言葉への信頼から発せれるものです。その声が語られたとき「然り、わたしはすぐに来る(20節)」と言われるイエスさまは、すでにわたしたちのもとに来ておられるのです。明けの明星が輝くときと、東の空は少しずつ明け染めていきます。後ろには闇がまだ残っているけれども、新しい朝は確かに近づいていることを知るときでもあります。明るくなるにつれ、暗い闇夜は過ぎ去っていきます。それはまったく神の力によるものです。だからこそ神の言葉へ信頼を寄せるのです!イエスさまは十字架の赦しをたずさえて、わたしたちの世に来られました。新しい世の始まりへ、輝く明けの明星の光はわたしたちを導きます。「来て下さい」と願うところにイエスさまの光はたしかに届いています。それは聖書が伝える最も大切な願い「主イエスの恵みはすべての者と共にある」ことの確かな証しなのです。
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